シグナル経路が組み合わされて作用することで、免疫応答が最適化されます。
- 免疫のバランスは、活性化シグナル伝達経路と抑制性シグナル伝達経路の組み合わせによって維持されます1,2。
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抑制経路は、免疫反応を迅速にオフにする安全スイッチとして作用します3,4。
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したがって、これらの経路を介した阻害は、活性化シグナルの効果を制限する場合があります5。
- 免疫経路は、免疫応答の3つの重要な段階 「抗原提示」「浸潤」「排除」
を調節するために組み合わされて機能します6。
*免疫応答は自己進行的で連続的な過程です。「抗原提示」「浸潤」「排除」は、同時または連続して作用する別々の免疫経路によって調節されます7-10。
- 免疫応答の調節では、これらの経路は次の2つの役割を果たします。
- 次の段階の免疫反応の強さとその程度を制御する
- 各段階での活性化と抑制のバランスをとる
- 免疫応答が一旦開始されると、各段階で、その後の段階の活性が増強または制限されます。
- 「抗原提示」が阻害されると、腫瘍に「浸潤」してがん細胞を「排除」する、細胞傷害性T細胞 の活性化および増殖が制限されます11。
- この阻害の効果は、がん細胞を「排除」する段階で作用する阻害性シグナルによって、さらに持続します12,13。
- 逆に、「抗原提示」と免疫細胞の「浸潤」を促進する経路を活性化すると、がん細胞の「排除」が増強される可能性があります3。