Pseudo-progressionとI-O
Pseudo-progressionは
がん免疫療法の施行時に起こることがあります。
Pseudo-progressionは抗腫瘍免疫応答の活性化を反映している可能性があります。
- 抗腫瘍免疫応答の性質により、腫瘍サイズの増大や新病変の出現という形で、病勢進行したかのように見えることがあります1,2。これがpseudo-progressionと呼ばれる現象です。
- Pseudo-progressionは、腫瘍の増大を示すものではないにもかかわらず、病勢進行として誤って評価されてしまう恐れがあります1,3,4。 - 免疫系の細胞の浸潤により、画像上は腫瘍サイズの増大や新病変の出現のように見える場合があります1。
- 獲得免疫応答の開始には時間を要するため、pseudo-progressionは十分な抗腫瘍効果が得られるまで、がんの成長を反映しているように見える可能性があります1,5。
病勢進行が臨床的に確認されるまで、pseudo-progressionを考慮する必要があります。
- I-Pseudo-progressionと真の病勢進行を区別することは簡単ではありません1,2,6。
- 病理学的な確定診断は常に可能なわけではありませんが、次に示す項目を慎重に評価することはpseudo-progressionの同定に役立つことがあります1,4,7。
頻度は高くないものの、pseudo-progressionはI-O療法に対する反応を評価する際の、重要な検討事項の一つです5。 現在、pseudo-progressionと病勢進行を区別する方法を特定する研究が進められています。
REFERENCES–Pseudo-progressionとI-O
- Wolchok JD, Hoos A, O’Day S, et al. Guidelines for the evaluation of immune therapy activity in solid tumors: immune-related response criteria. Clin Cancer Res. 2009;15(23):7412-7420.
- Hygino da Cruz LC Jr, Rodriguez I, Domingues RC, Gasparetto EL, Sorensen AG. AJNR Am J Neuroradiol. 2011;32(11):1978-1985.
- Chiou VL, Burotto M. Pseudoprogression and immune-related response in solid tumors. J Clin Oncol. 2015;33(31):3541-3543.
- Thust SC, van den Bent MJ, Smits M. Pseudoprogression of brain tumors. J Magn Reson Imaging. 2018. doi:10.1002/jmri.26171.
- Hales RK, Banchereau J, Ribas A, et al. Assessing oncologic benefit in clinical trials of immunotherapy agents. Ann Oncol. 2010;21:1944-1951.
- Linhares P, Carvalho B, Figueiredo R, Reis RM, Vaz R. Early pseudoprogression following chemoradiotherapy in glioblastoma patients: the value of RANO evaluation. J Oncol. 2013. doi:10.1155/2013/690585.
- Eisenhauer EA, Therasse P, Bogaerts J, et al. New response evaluation criteria in solid tumours: revised RECIST guideline (version 1.1). Eur J Cancer. 2009;45(2):228-247.
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